セルシェーディングを実現する5つの方法(その1:Sketch and Toonによるレンダリング)
eyedesynで紹介されている方法を書き起こしました。
日本のアニメ的なセル表現は念頭においておられませんが、参考になると思います。ここで、紹介されている方法を組み合わせれば、オブジェクトの形状によっては、ある程度使えるところまで持っていけると思います。
その1:Sketch and Toonによるレンダリング
(Studio版・Visualize版のみ可能)
元のシーン(マテリアルはカラーチャンネルのみ有効)
Sketch And Toonの適用方法
レンダリング設定で「Sketch And Toon」を追加([特殊効果…>Sketch And Toon])。
[レンダリング]タブ
[線の太さをスケール Thikness Scale]で色と色の境界線の太さを調整できる。「100%」から「0%」にすると消える。
[シェーディング]タブ
背景の色を決められる。
[量子化 Quantize]で色を何段階で表現するかを決めることができる。デフォルトは「6」
- [量子化]の値を「4」に変えた例
シェーディングの方法は[量子化 Quantize]の他に[グラデーション Gradient]がある。[モデル Model]から選択できる。
「グラデーション」を選択すると、ノットが現れる
中間色におけるグラデーションを制御することができるようになる。
参考:ライトについて
狙いにもよるが、ライトはシーン全体を均一に照らしたほうが、セル調の表現にあっているので「無限遠ライト」を用いるのがおすすめ。影については「レイトレース(ハードライト)」のほうがパッキリした影ができるのでよい。
結論
「Sketch And Toon」を用いたレンダリングでは、シーン全体を同一の設定でレンダリングすることになる。個々のオブジェクトごとに設定ができない。
そこで、個々のオブジェクトにルシェーディングを設定したい場合は[Sketch and Toon セルシェーダ]を利用することになる。