《フィールド》とは何か?(2/3)
www.aixsponza.comによるR20新機能解説動画
フィールドオブジェクトがエフェクタから分離されたことによる恩恵 8:30~11:10
ひとつの同じフィールドオブジェクトを複数の異なる「エフェクタ」・「デフォーマ」「頂点マップ」「選択範囲タグ」に対して適用できる。同時に適用も可能。
例1)頂点マップ
初期状態:編集可能にした平面のすべての頂点を選択し、メニューから[選択>頂点ウェイトを記録]、[値]を「100」に。
- 頂点マップタグを選択。
- 属性マネージャの[フィールドを使う]にチェックを入れる。
- [フィールド]のオフィールドリストに球体フィールドをドラッグ&ドロップ
例2)頂点カラータグ
初期状態:編集可能にした平面のすべての頂点を選択し、CINEMA4Dタグの[カラー頂点]タグを追加。
- 頂点カラーの[タグ]タブで[フィールドを使う]にチェックを入れる。すると[フィールド]タブがあらわれる。
- [フィールド]のフィールドリストに球体フィールドをドラッグ&ドロップ
例3)デフォーマ
初期状態:平面(編集可能)に簡易エフェクタをデフォーマとして適用(簡易エフェクタを平面の子にし、[デフォーマ]タブの[変形]を「ポイント」に)
- [減衰]タブの[フィールド]のフィールドリストに、球体フィールドをドラッグ&ドロップ
例4)ボリューム
- ボリュームビルダーオブジェクトを作成し、ボリュームメッシュ化オブジェクトの子にする。
- ボリュームビルダーの[オブジェクト]タブのオブジェクトリストに球体フィールドをドラッグ&ドロップ。
例5)選択範囲タグ
初期状態:ポイントモードで、オブジェクトマネージャの平面(編集可能に)を選択し、メニューから[選択>選択範囲範囲を記録]。[ポイント選択範囲タグ]が追加される。
- [ポイント選択範囲タグ]を選択。属性マネージャで[フィールドを使う]にチェックを入れる。[フィールド]タブがあらわれる。
- フィールドリストに球体フィールドをドラッグ&ドロップ。
ポリゴンオブジェクトをフィールドとして利用する(ポリゴンオブジェクト・フィールドレイヤ) 11:10~
ポリゴンオブジェクトをフィールドとして利用することが可能です。
作例)「M」をフィールドとして利用
上の例を作る前に、どうやってポリゴンオブジェクトをフィールドとして利用できるか、その働き方を理解するためにまずは以下↓のように平面の頂点カラータグに対して、フィールドで効果範囲を定義してみる。
ポリゴンオブジェクト・フィールドレイヤの基本
MoTextのポリゴン化と一体化
- MoTextで[テキスト]を「M」に。太めのフォントに。
- MoTextを編集可能に。
- オブジェクトマネージャでMoText(ヌル)を[右クリック>子オブジェクトを選択]。
- 再び「編集可能にする」
- 右クリック「オブジェクトを一体化+消去」
- 名前を「M」に変更。
- 属性マネージャの[基本]で「表示色」を指定。
平面オブジェクトの作成と[頂点カラータグ]の追加
- 平面オブジェクトを作成。
- 編集可能にする。
- 頂点カラータグを追加(オブジェクトを右クリック[CINEMA4Dタグ>その他タグ>頂点カラー])
オブジェクト(「M」)をフィールド(ポリゴンオブジェクト・フィールドレイヤ)として使用
- 頂点カラータグを選択。属性マネージャで[フィールドを使う]にチェック。
[フィールドタグ]が現れる。
- フリーズレイヤを削除。
- フィールドリストに「M」をドラッグ&ドロップ。
- フィールドリストの「M」を選択し、属性を表示させ、[モード]を「サーフェス」に変更(デフォルトは「ポイント」モード)。
- 「M」を移動・回転させて、平面と交差するようにする。
- カラー頂点タグを選択状態にすると、フィールドによって範囲をマスクしていることがわかる。
- [半径]の値を変えると、どのようにフィールド範囲が変化するかチェック。
これで、ポリゴンオブジェクトをフィールドレイヤとして使用する考え方はわかった。
作例の作成
さきほど作ったポリゴンオブジェクトの「M」はそのまま利用する。
※註:[Subfields]の機能が追加・変更された?のか分かりませんが、チュートリアル動画とは違う方法で進めます(チュートリアル動画では、テキストオブジェクトをフィールド内の数式フィールドの下のレイヤーとして配置していますが、そうはせず、数式フィールドのSubfieldsにテキストオブジェクトをドラッグ&ドロップします。テキストオブジェクトは数式オブジェクトのサブフィールドである点はチュートリアル動画と同じです。)
簡易エフェクタをデフォーマとして使用する
- 平面オブジェクトを作成。
- [幅方向の分割数]、[高さ方向の分割数]を「500」に。
- [Phong]タブで[タグの属性]の[角度を制限]のチェックを外す。
- 簡易エフェクタオブジェクトを作成([MoGraph>エフェクタ>簡易])
- 簡易エフェクタを平面の子にする。
- 属性マネージャで簡易エフェクタの[デフォーマ]タブの[変形]を「ポイント」に変更。これで、簡易エフェクタがデフォーマとして適用される(簡易エフェクタの初期値である「Y軸に100cm移動」する)。
- 簡易エフェクタの[位置]の[P.Y]の値を「0cm」に、[P.Z]を「15cm」に変更。
- 以下のように、わずかだけ平面が膨らんだような結果になる。(フィールド値「1」でZ軸方向に15cm移動)。
数式フィールドの追加
- [フィールドオブジェクト]の右下の三角形をクリックし、メニューを表示し、[数式フィールド]を選択。
- 数式フィールドをクリックし、属性を表示。
- [Subfields]タブを開き、「M」オブジェクトをドラッグ&ドロップ。
- [モード]を「サーフェイス」に変更。
- [半径]を「200cm」に。
- [効果を制限]を「外部」に(オブジェクトの外部だけにフィールドが作成される。デフォルトの「なし」の時はポリゴンの内部と外部のどちらにもフィールドは作成される)。
- [フィールド]タブの数式をに以下のように。
sin(subfields*360*f)
- [変数]タブを開き、「f」の値を「10」に。この値を変えると波の繰り返しの回数が変化する。
数式の意味
- subfieldsはサブフィールドの値(0~1の値)
- 「0から1」の値を×360することで「0~360」にして、一回転(360°)に対応させる。
- f(頻度)←frequency(単位当たりに繰り返される回数)
- Mを回転させたり移動させたりすると、それに従って簡易エフェクタのフィールド効果が変化することが確認できる。