タイムエフェクタ入門(2/5)【タイムエフェクタ+簡易エフェクタ】
(eyedesyn youtubeチャンネルより)
実践篇・前編(アニメーション) 8:35~
準備
- トーラス([方向 Oritentation]を「+z」)と球体を作成。スケールを調整。(トーラスの半径:200cm、球体の半径:70cm)
- トーラスの[リングの分割数 Ring Segment]と球体の[分割数 Segment]の値をあげて、表面をなだらかにする。(前者:100、後者:64)
ボロノイ分割 Voronoi Fractureを適用
[MoGraph>ボロノイ分割]。トーラスと球体を子にする。
分割を調整する(~11:50)
- [ソース]フィールドの[ポイント生成-分配 Point Generator-Distrubution]をクリック。下に属性が表示される。
- [ポイント数 Point Amount]を調整。いまは増やす(動画では「86」)。
-
[オブジェクト個別にポイントを生成 Create Points Per Objects]にチェックを入れる(トーラスと球体をボロノイ分割の子にしているため、トーラスと球体合わせて86個のピースに分割されている。チェックを入れることで、トーラス・球体それぞれが86個のピースに分割される)
- [分配タイプDistribution Type]を「均等 Uniform」から「指数 Exponential」に変更。
- [X軸に影響 X-Axis Affection][Y軸に影響 Y-Axis Affection]をともに「+」から「-」に変更。
- ポイント生成の場所を調整。[変形 Transformaion]で調整(動画ではP.X「14cm」P.Y「-3cm」、S.X「1.4」、R.B「13°」としている)
- [シード]の値で調整(動画では「12349」)
目の部分をクリックすると生成ポイントを非表示にできる
タイムエフェクタを適用
ボロノイ分割を選択して状態で[MoGraph>エフェクタ>タイム]
初期値では以下のような動きになる。
[フィールド]の使用
- [フィールド]タブで「線形フィールド」を追加。
- 減衰効果部分を移動と回転で調整する。
- 減衰の効果範囲を調整
いまのままだと大きなかたまりがあって気になってしまう。
ボロノイ分割の再調整
ボロノイ分割の[ソースタブ]で調整
- ポイント生成分配の数を増やしたり(動画では[ポイント数]を「105」に)
- [トランスフォーム]の位置やスケールを変えたり(動画では[P.X]を「41cm」に。[S.Y]を「1.56」)
- [シード]を調整等
これから、回転している破片に右上方向に離れていく動きを与えたい。
タイムエフェクタの[パラメータ]タブで調整
回転の調整
まず、回転をゆっくり、かつ宙で舞っているようにしたい。そこで[回転]の値を小さく、また全ての軸に対して回転の動きを与える(動画では[R.H]を「-18°」、[R.P]を「12°」、[R.B]を「15°」 )
位置の調整
[位置]にチェックを入れて有効にする。値を調整。動きが大きくなりすぎないようにする。またカメラに向かってわずかに動く(Z軸のマイナス)ようにしたい。(動画では[P.X]を「12cm」、[P.Y]を「18cm」、[P.Z]を「-15cm」)
あとは、破片が小さくなり、消滅するアニメーションをつけたい。しかし、タイムエフェクタの[スケール]の調整ではうまくいかない。
↓[スケール]を「-1」(均等スケール)にした場合の例
そこで、スケーリングに関しては簡易エフェクタを使うことにする。
簡易エフェクタ Plain Effectorの使用(15:30~)
簡易エフェクタをつくり、タイムエフェクタと重なりあうように配置する
- [MoGraph>エフェクタ>簡易]
簡易エフェクタをタイムエフェクタの子にする簡易エフェクタの[減衰]タブで[形状]を[線形]に。タイムエフェクタとそろえるために[方向性]を[-X]にする。[座標 Coord.]タブですべての値を「0」にする(いまはP.X、P.Y、R.B)。これで、簡易エフェクタがタイムエフェクタと重なりあう形で配置された。
簡易エフェクタはタイムエフェクタの子になっているので、タイムエフェクタを移動させると子の簡易エフェクタも一緒に動く。
- 線形フィールドを複製し(Ctrl+ドラッグ)、簡易エフェクタの子とする。
- 簡易エフェクタの減衰タブに、複製した線形フィールドをドラッグ&ドロップする。
- ボロノイ分割のエフェクタに簡易エフェクタを適用する。
簡易エフェクタを使った調整(スケール)
- [パラメータ]タブの[位置]のチェックを外す
- [スケール]にチェックを入れる
- [均等スケール Uniform Scale]にチェックを入れ、スケールを「-1」に。
- スケーリングが確認できなければ、簡易エフェクタがボロノイ分割に対して働いていないため。そこでボロノイ分割の[エフェクタ]タブの[エフェクタフィールド]に簡易エフェクタをドラッグ&ドロップ。フィールド内のエフェクタの順番は以下のとおり
- 簡易エフェクタの位置調整。外側に移動させる
- プロジェクト終了フレームを変更してタイムラインの長さを長くする(動画では「300F」)
減衰の[限定化 Clamped]をオフにする
タイムエフェクタの[減衰]タブの[限定化]のチェックをはずす。
これで、トーラスの右上の破片の動きが大きくなる(早くなる)
補足:[限定化]とは
減衰の値は「0から1の間」となります。この設定は、使用するほとんどのエリアに対して適用することができます。
ところが時には、減衰の値とは無関係に、もっと大きな値を定義したい場合もあります。それを行うには、このオプションをオフにしてください。すると、減衰が有効な範囲内におけるエフェクトが、結果として劇的に増加することになります。
例)簡易エフェクタで「P.Y 100cm」の変形を与える(上が限定化を有効、下がオフ)
ランダムエフェクタ(ウェイト変形)の追加
ボロノイ分割にランダムエフェクトの追加(MoGraph>エフェクタ>ランダム)ランダムエフェクタの[パラメータ]タブの[位置 Position]のチェックをはずすボロノイ分割の[エフェクタ]フィールドでランダムエフェクタが一番目にかかるように順番を変更する
ランダムエフェクタの[パラメータ]タブのなかの[ウェイト変形 Weight Trandform]で調整。プレビュー再生を見ながら、自然さがでるように、ランダム性を与える(動画では17%)
続く→https://c4d.motiondesign81.com/timeeffector-intro3/